感情コントロール

結論だけズバッと言うと、
感情そのものをコントロールしようとしてはいけないんですね。
言葉や身体ならば意識的にコントロールできるので、
これらによって心や感情を間接的にコントロールしていきましょう、というのが結論です。
感情って「制御」や「抑圧」をすればするほど、
なんというか凍りついていきます。
怒りや不安などのマイナスの気持ちを抑圧し続けると、楽しさや感動も抑圧されてくるっていうのが感情のメカニズムです。
では、感情というものとどう付き合っていけばいいか?というと。。。
Contents
60秒間、全身で感じ尽くす
最初のうちは意識的に、とにかく全力でその感情を感じ尽くすようにしてみてください。
例えば不安な気持ちが出てきたときに、
普段だと無視したり「いかんいかん、ポジティブに考えないと」とごまかしたりしがちですが、
そうではなく
- 何が不安なのか?
- この不安に点数をつけるなら10点中何点か?
- もし10点満点の最悪の不安が現実になったら、どれくらい不安になるか?
と自分に問いかけて、全身で全力で感じてみてください。
感じつくせば、スッキリする
でね。ネガティブな感情って、下痢みたいなもので、
我慢しているといつまでたってもお腹の中で暴れまわれるけど、
思い切ってトイレで出し切るとスッキリするじゃないですか?
ウ◯コに例えるのも下品ですが、我慢したり無視したり変にポジティブになろうとしたりしないで、
60秒ガッツリその気持ちと向き合ってみてください。
面白いもので、60秒もすれば大体の気持ちはスッキリします。
なんとなくモヤモヤした状態で放置するから、いつまでも自分の中で猛威を振るうってだけですね。
こうやってマメに自分に向き合い、語りかける習慣を持てば、
心の中の余計な荷物がドンドンクリアになって自由になれますよ。
「新しい脳」と「古い脳」のサーキット(回路)を作る
- 反射を司る原始的な爬虫類脳
- 情動を司る哺乳類脳
- 理性を司る人間脳
の3層モデルで脳を語る場合がありますが、感情はこの場合②の哺乳類脳による現象。
具体的に言えば「大脳辺縁系」ですね。
アレコレ理論やデータを述べるのではなく、具体的な実践方法メインで語るのがSei書、
特に裏Sei書はそういう場所として運営・執筆している訳なので
ズバッと言いたいことを言いましょう。
「新しい脳」と「古い脳」って基本的にサーキット(回路)が形成されてないんですね。
理性で「こうすべき」と思っても、
感情や本能に流されて、結局すべきことができないのはそういうこと。
体により近いのは「古い脳」なので、パワーは断然コチラが上なんです。
大脳辺縁系の扁桃核を「快」にせよ!
理性を司る「新しい脳」と
情動や本能を司る「古い脳(内側の脳)」を繋ぎ、
理性と本能・反射をサーキット形成するキーは
大脳辺縁系にある扁桃核です。
扁桃核はどういう働きをする場所か?
というと
- 好き・嫌い
- 快か・不快か
を本能的・情動的に判断する場所。
「好きこそものの上手なれ」
という現象は、扁桃核が快の状態だからこそ、
大脳新皮質と大脳辺縁系が統合して働き続けているから、
ってわけね。
嗅覚は特殊な情報処理をされる五感
人間の五感は基本的に「新しい脳」を経由してから、
大脳辺縁系に存在する「海馬」に送られます。
海馬は記憶を担当する部位なので、まぁ有名ですわね。
ただし、嗅覚だけは特別で、
大脳新皮質をすっ飛ばして直接大脳辺縁系にある
扁桃核や海馬へ直接情報が行きます。
結論:感情そのものをコントロールすることは極めて難しい。ので、イメージ上のニオイをコントロールする
ニオイをコントロールすれば感情や潜在意識を操れるってわけです。
そのためにはまず、
好きなニオイ・気持ちいいと思うニオイ=扁桃核や海馬が「快」と判断したニオイ
を自在に思い出して嗅ぎ味わえるようになる
というステップを踏む必要があります。
最初はうまくいかないかもしれないので、実際にお香や香水やアロマキャンドルなどの匂いを嗅いで、
しばらくしてから脳内で香りを再現してみましょう。
自在にニオイを脳内再現できるようになったら、ステップ2として
エネルギーボールの作り方はコチラを参照していただくとして、
なんでこういうことをするか?って理屈を説明するとね。
自律神経とか五感の情報ってのは一方向であって、双方向ではないんですね。
入力と出力がグルグルと円のサーキットを形成してこそコントロールはできるんであって、
それをするために手からエネルギーを出すという「出力」を行うんです。
- 手からエネルギーを出す=出力
- 脳内でニオイを想起し再現する=入力
これを何十回何百回と繰り返していると、
ニオイを想起した瞬間に反射や本能を自在にコントロールできるサーキット(回路)が形成されるというわけ。
やること自体はシンプルなので、地道に回数を重ねるのみ
ややこしい話をしてゴメンね。
やること自体はシンプルです。
- 脳内で好きなニオイを自在に思い出せるようになる
- ニオイを思い出しながら、手からエネルギーを出してエネルギーボールを持ち続ける
こんだけです。
立禅の時にでもやると、一石何鳥もの修行になるので、
是非是非お試しあれ!